日本には「油=体に悪い物」
というイメージが定着しています。
しかし、それは誤解なんですよね。
というのも人間の脳は、水分を除くと
「約60%」が脂質で構成されています。
私たちの体に、必要不可欠な
成分なんですよね。
実際に、五大栄養素の一つでもあります。
ただし、どんな油でも
良いという訳ではありません。
- 油の質
- 油の種類
を選ぶ必要があります。
そうでなければ
- 肥満
- 抜け毛
- 皮膚病
- 心臓病
- 慢性疲労
- アレルギー疾患
などに罹る可能性が
非常に高いからです。
良い油を選ぶという事は、人々が
考えている以上に重要なんですよね。
目次
4種類の油について
世の中の油は大きく分けて
4種類存在します。
- 飽和脂肪酸
- 多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)
- 単価不飽和脂肪酸
- トランス脂肪酸
あまり、聞き慣れない名前が
多いかもしれません。
1つ1つ、簡単に
説明していきたいと思います。
①飽和脂肪酸
- バター
- 乳製品
- 動物の肉
- チョコレート
- ココナッツオイル
などに含まれている脂質です。
世間では「体に悪い物」とされている
代表的な油だと思います。
しかし、健康維持の為には、
一定量は摂らなければなりません。
摂らないと、不調が起きるんですよね。
ココナッツオイルは、
特にオススメな油です。
- 免疫機能を高める
- 加熱調理が出来る
など、便利で、なおかつ
体に良いんですよね。
後ほど、紹介します
②多価不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)
別名「必須脂肪酸」です。
体内で作ることが出来ないので、
必ず食品から摂取する必要があります。
- オメガ6
- オメガ3
と言われている種類の油の事です。
生活習慣病のリスクを下げたり、
病原菌から体を守ってくれたりします。
- コーン油 (オメガ6)
- 紅花油 (オメガ6)
- ひまわり油(オメガ6)
- 亜麻仁油 (オメガ3)
- えごま油 (オメガ3)
- 卵、魚 (オメガ3)
などに含まれている脂質です。
③単価不飽和脂肪酸(オメガ9)
オメガ9と言われる種類の油です。
体の調子を整え、私たちの健康を
促進してくれる良い油です。
- オリーブオイル
- アボカドオイル
などに含まれている脂質です。
他の不飽和脂肪酸に比べて、
酸化しにくいという特徴があります。
④トランス脂肪酸
トランス脂肪酸は、体に何一つ
良い影響を与えない油です。
もはや「毒」ですね。
- マーガリン
- ショートニング
- 加工食品(菓子パンやお菓子など)
などに含まれています。
成分表に「植物油脂」とあった場合、
基本的に入っているんですよね。
日常的に摂り続けた場合
- がん
- うつ
- 心筋梗塞
- アレルギー
などの、病気の原因になるので、
なるべく避けるようにしてください。
オメガ3とオメガ6のバランス
先程、お伝えした通り、
これらは「必須脂肪酸」です。
なので、必ず両方摂り入れる
必要があるんですよね。
しかし「ただ摂れば良い」
という物ではありません。
「オメガ3」と「オメガ6」を
バランス良く摂る必要があります。
オメガ6とオメガ3のバランスが
崩れると、体に非常に大きな負担が
掛かってしまうからです。
すると、冒頭でもお伝えした様な
- 肥満
- 抜け毛
- 動脈硬化
といった病気に罹ってしまう訳です。
現代人はオメガ6が過剰
実は、現代人は「オメガ6」を
明らかに摂り過ぎています
そして、オメガ3が
全く足りていないんですよね。
こちらの図をご覧ください。
- Ω3→オメガ3
- Ω6→オメガ6
- Δ6→Δ(デルタ)6デサチュラーゼ
実は、オメガ3は吸収する際
「Δ6デサチュラーゼ」という
酵素が必要です。
オメガ3とΔ6が、融合する
必要があるんですよね。
しかし、オメガ6がオメガ3に対して
大量に存在してしまっている場合。
オメガ6が、Δ6のほとんどを
吸ってしまうのです。
その結果、オメガ3が
体内に吸収出来なくなるんですよね。
オメガ6を摂りすぎると、
オメガ3にまで影響が及ぶ訳です。
オメガ6が過剰になる理由
先程お伝えした様に、オメガ6は
- コーン油 (オメガ6)
- 紅花油 (オメガ6)
- ひまわり油(オメガ6)
などに含まれています。
世間で良く使われている油ですよね。
逆に
- えごま油 (オメガ3)
- 亜麻仁油 (オメガ3)
などは、あまり使われません。
これは、なぜかと言うと、オメガ3には
「熱料理に弱い」という調理には
致命的とも言える欠点があるからです。
使い勝手が悪い油なんですよね。
なので、オメガ6が重宝されるのです。
という事は、普通に生活していたら、
オメガ3はほとんど摂れないんですよね。
摂れたとしても、先程の図の様に、
オメガ6に吸われたら意味がありません。
私たちは、オメガ3を意識して
摂る必要があるという事が分かります。
あなたが普段使うべき油
それは
- ココナッツオイル(飽和脂肪酸)
- 亜麻仁油 (オメガ3)
- えごま油 (オメガ3)
- オリーブオイル(オメガ9)
の4種類です。
それぞれ、詳しく紹介します。
オメガ6は
- 牛肉
- 鶏肉
- バター
などからも摂れる上に、現代では
あらゆる食品に含まれています。
特に意識しなくても、
勝手に摂れるんですよね。
むしろ、過剰摂取気味です。
積極的に摂る必要は、
基本的にありません。
オススメのココナッツオイル
ココナッツオイルは、熱に強い油です。
なので、オメガ3と違って
加熱調理に使う事が出来ます。
また
- 抗菌効果
- 老化防止
- 免疫力の向上
もある優秀な油です。
オメガ6の油の代わりに、
ぜひ使用していただきたいです。
という訳で、オススメのココナッツ
オイルを紹介したいと思います。
他に良い物があれば、
そちらでも構いません。
- コールドプレス製法 ココナッツオイル 有機エキストラバージン JAS認定 オーガニック100% ラグーナ産 Kosher ハラル認証
確かに、スーパーで売られている油と
比べると、高額に感じるかもしれません。
しかし、油に掛けるお金をケチれば
ケチるほど、病気になる確率が
上がっていくんですよね。
スーパーの酸化しきった、悪い油の
金額が安すぎるというだけです。
オーガニック認証も複数受けています。
酸化しにくいコールドプレス製法で
作られているのも、ポイントが高いです。
化学処理等もされていません。
安全で美味しい、オススメの製品です。
オススメのオメガ3の油
先程もお伝えした通り、
加熱調理には使えません。
なので
- サラダに掛ける
- 味噌汁に入れる
といった方法で使用してください。
暖かい料理に入れるのは、
問題ありません。
という訳で、オススメのオメガ3の
油を紹介したいと思います。
他に良い物があれば、
そちらでも構いません。
こちらは、2種類紹介します。
- JASオーガニック認定 エキストラ バージンフラックスシードオイル 有機 亜麻仁油
酸化しにくい様に、遮光性のボトルに
入れられている亜麻仁油です。
化学処理もされていません。
- えごま油 有機JAS認定 ハンズ 一番搾り 有機 えごま油
こちらも、亜麻仁油と同様です。
酸化しにくい様に、遮光性のボトルに
入れられている亜麻仁油です。
化学処理もされていません。
- 亜麻仁油
- えごま油
どちらを購入して
いただいても構いません。
味や香りの好みもあります。
どちらも素晴らしい油なので、
ぜひお試しください。
オメガ9について
こちらは余裕があれば、
購入してください。
というのも、オメガ9というのは
必要不可欠な物では無いからです。
ただ、摂る事で
- 鎮痛作用
- 便秘の改善
- アルツハイマー病の予防
といった恩恵はあるので、
「摂るに越した事は無い」
という感じですね。
オメガ9は、アボカドオイルを
使用しても構いません。
油は直接摂った方が良いのか?(補足)
世の中には、健康を目的として、
直接スプーンで油を摂る人がいます。
例えば、毎日スプーン一杯とかですね。
私の見解を申し上げておきますと
「やりたければやっても良いですが、
別にやらなくても健康にはなれます」
料理に使う分で、十分量摂れるからです。
少なくとも、無理に行う
必要は全くありません。