突然ですが、みりんの
役割・使い方はご存知でしょうか?
「実は、よく分からない」
という方は意外と多いと思います。
最近は、めんつゆがメジャーに
なってきたのもあるかもしれませんね。
しかし、みりんを使いこなす事が
出来れば、料理を進化させられるのです。
- 照り
- 甘味
- 香り
が段違いに良くなるんですよね。
目次
みりんの5つの効能
①自然な甘さを出せる
米を発酵させて作られるため、
砂糖に比べて、まろやかな
甘さを出す事が出来ます。
②煮崩れを防ぐことができる
特に、じゃがいもを使った
料理に効果が高いです。
じゃがいもは、熱が加わると
「ペクチン」という細胞を
繋ぐ組織が溶け出します。
みりんに含まれているアルコールは、
組織を溶けにくくする役割があります。
それにより、煮崩れを防ぐ
事が出来るんですよね。
③臭みを消す
みりんに含まれるアルコールによって、
魚の臭みを消す事が出来ます。
魚だけでなく、臭みの
強い肉にも有効です。
④照りを出せる
みりんの糖は、材料の
表面に被膜を作ります。
これにより料理に照りが生まれ、
美味しそうに見えるようになります。
⑤急激な血糖値の上昇を抑える
みりんは超低GI調味料です。
GIとは食後の血糖値の
上昇を示す指標の事です。
これが低いほど、急激な血糖値の
上昇を抑える効果があります。
砂糖と比べると、一目瞭然ですね。
みりんの本当の原材料
みりんは
- 米麹
- 蒸したもち米
- 焼酎(アルコール)
の3つから作られます。
米麹の酵素が、もち米のでんぷんや、
たんぱく質を分解し、アミノ酸や
有機成分を生成するのです。
大体、40日~60日で完成します。
砂糖とは違い、優れた栄養分を
多く含んでいるんですよね。
- 糖分⇒グルコース、オリゴ糖、
イソマルソースなど - アミノ酸⇒グルタミン酸、
アスパラギン酸、ロイシンなど - 有機酸⇒乳酸、クエン酸、
ピログルタミン酸など - 香気成分⇒フェルラ酸エチル、
フェニル酢酸エチルなど
米の持つ甘さが、さらなる
美味しさを、もたらしてくれます。
3種類のみりん
みりんには
- 本みりん
- みりん風調味料
- 発酵調味料(料理酒など)
の3種類が存在します。
①本みりん
アルコールは、10%程度。
火を通す料理に向いていて、みりんの
効能を十分に得ることが出来ます。
江戸時代には「甘口のお酒」と
しても、愛されてもいたそうです。
なので、飲む事も出来るんですよね。
②みりん風調味料
アルコールは、1%未満
安値に仕上げるため、
添加物が多く使われています。
糖類の添加や、うまみを
出すための化学調味料などです。
アルコールがほとんど含まれない為、
調理効果はほとんどありません。
味も単調で、飲む事は出来ないでしょう。
料理を食べた後も、舌に甘さが
纏わりつくような感じが残ります。
価格は、本みりんの10分の1なので、
多くの外食総菜に使われています。
しかし、健康面から見ると、
全くオススメできません。
③発酵調味料(料理酒など)
アルコールは、10%程度。
発酵調味料とは「料理酒」
ともいわれています。
塩分を含んでいる為、酒税法外で
酒ではなく調味料扱いされています。
食塩が含まれているので、
微妙な味付けが難しいんですよね。
良い物を選ぼうとすると、
それなりに高くなってしまいます。
どうせ買うなら、本みりんの
方が良いと思います。
みりんの正しい選び方
①本みりんを選ぶ
買うのは「みりん風調味料」では
なく「本みりん」です。
しっかりと表記されていますので、
間違える事は無いと思います。
②本みりんの成分を見る
実は、本みりんと表記されていても、
本みりんでは無い物が存在します。
安値で作るために
- 糖類
- 輸入米
- 醸造アルコール
などで、作られている
場合があるんですよね。
違法ではありません。
本物のみりんは
- 米麹
- 蒸したもち米
- 焼酎(アルコール)
だけで作られています。
安値の輸入品の中には遺伝子組み換えが
紛れ込んでいる可能性も否定できません。
とても危険です。
余計な物が含まれている
本みりんは買わないで下さい。
③有機の物を選ぶ
有機とは、オーガニックの事です。
有機JASマークという物が
ありますが、みりんには
使用原料の表示義務はありません。
出来るだけ原料が
シンプルな物を選んで下さい。
- 有機焼酎
- 有機もち米
- 有機こうじ
などと書いてあるのがベストです。
おすすめの本みりん
これまでの話をまとめると
- 本みりんを買う
- 成分を見る
- 有機の物を買う
という3つのポイントがありましたよね。
これを踏まえた上で、おすすめの
本みりんを2つ紹介します。
迷ったらとりあえず
これを買えば大丈夫です。
- ①角谷文次郎商店 有機三州みりん
有機本格仕込み
「日本酒 愛知県 500ml」
- ②角谷文次郎商店 有機三州みりん
有機本格仕込み
「日本酒 愛知県 1800ml」
お試しで買ってみようかな
という方は500ml。
最初から、大容量を買いたい場合は、
1800mlを購入するのが良いと思います。
日本酒と記載があるように、
味見してみると、とても美味しいです。

昔、高級な甘口酒と言われていた
だけの事はあると感じました。
安いみりんと比べると値段は高いですが、
買う価値は十分にあると思います。
ぜひ、一度購入してみて下さい。