kindle本発売中!

添加物のキャリーオーバーとは?

 

キャリーオーバーというのは、
宝くじの事ではありません。

キャリーオーバーという言葉には

キャリーオーバー
  1. 影響
  2. 繰り越し
  3. 残っている物

という3つの意味があります。

今回の意味は、①と③です。
つまり、添加物が残っていたり、
影響を与えたりするという事です。

では、具体的に何なのかというと、
キャリーオーバーというのは

原材料の加工の際に使用されるが、次にその原材料を用いて製造される食品には使用されず、その食品中には原材料から持ち越された添加物が効果を発揮することができる量より少ない量しか含まれていないもの。

厚生労働省

という風に定義されています。

これだと分かりにくいので、
例を挙げて説明しましょう。

お菓子の「せんべい」ってありますよね。

せんべいの原料は、基本的に

せんべいの主な材料
  • 米粉
  • 醤油
  • 小麦粉

などですよね。

実際、商品の原材料表を見ても
そう書かれていると思います。
ただし、この原料の醤油に添加物が
使われていた場合、表記されません。

これは、何故なのか?

完成したせんべいに残る量は
体に影響の少ない量であるとして、
表示義務が生まれないからです。

ちなみに、影響があるかどうかを
判断するのは、各企業次第です。

つまり、基本的に表記されません。

たとえ、保存料がせんべいに残って
いても、表記されないんですよね。
ただ、実際には微量でも効果を
発揮している場合がほとんどです。

「微量」の基準は、各企業が
勝手に決めている物なのです。

完全に、食品表示法の抜け穴ですね。

世の中の食品メーカーは、これを
利用して添加物を巧妙に隠しています。

現代の消費者は、添加物を
嫌がる傾向にあるからです。

スーパーの安い食品に、これといった
添加物が含まれていなかったとしたら、
それは「キャリーオーバー」が
使われていると考えた方が良いです。

なるべく、添加物を成分表に
記載したくないんですよね。

確かに、見分けるのは困難です。

ただ、こういう制度があると
いう事は、覚えておいてください。