日本人は1人当たり、なんと
年間「平均300個」の
卵を消費しているそうです。
正直、凄い数ですよね。
- 卵焼き
- 目玉焼
- 卵かけご飯
- だし巻き卵
- 厚焼き玉子
など、卵メインの料理だけでも
たくさん種類がある事からも、
これは納得出来ると思います。
これは、世界的に見ても、
トップクラスの数字です。
しかし、卵の安全性について
考えている人は、ほとんどいません。
消費量は多いにも、関わらずです。
品質の低い物を食べ続けてしまうと、
体に大きな影響を及ぼすんですよね。
実は、スーパーで売られている卵は、
あまり品質の良い物ではありません。
目次
鶏の飼育法の真実
世の中の鶏の飼育方法は
- 平飼い
- ケージ飼い
の2種類があります。
それぞれ、簡単に説明します。
平飼い
名前の通り、鶏を放し飼いします。
平飼い(ひらがい)とは、鶏を主とする家禽を、鶏舎内や養鶏場の屋外で地面に放して、自由に運動できるようにした飼い方である。
鶏が広い場所で、のびのびと
育つ事が出来る飼育法です。
栄養価の高い卵が、比較的
産まれやすいんですよね。
また、安全でもあります。
ケージ飼い
狭いケージの中で飼われる方法です。
鶏の寿命は、大体10年ぐらいです。
しかしケージ飼いの場合、長くは
生きられず、2年で食用になります。
長生き出来なくなるんですよね。
卵を産む為だけに、育てられている
と言っても、過言ではありません。
とても、不健康な鶏なんですよね。
実際、あのスターバックスも
日本から唯一アニマルライツセンターが参加したオープン・ウィング・アライアンス(Open Wing Alliance:OWA)によるキャンペーンの結果、世界最大のコーヒー店チェーンで、世界のトップ2のレストランチェーンのスターバックスが、グローバル展開の直営店で2020年までに100%ケージフリー卵(平飼い卵、放牧卵など鶏をケージに閉じ込めずに生産した卵)で調達し、鶏をケージに閉じ込めた生産を中止することを発表しました。
この様に、ケージ飼い卵の
使用を中止しているんですよね。
ケージ飼いの3つの問題点
日本の「95%」がケージ飼いです。
鶏は、平飼いのイメージが強い
ですが、実情は全然違うんですよね。
①薬剤の使用
ケージ飼いの鶏は
- ストレス
- 運動不足
- 劣悪な環境
などによって、非常に体が弱っています。
狭いゲージで満足に体も洗えない為、
病気が蔓延するんですよね。
では、どのように対処するのか?
- 殺虫剤
- 抗生物質
- ワクチン
などの薬剤が使われます。
つまり、はっきり言うと「薬漬けの卵」を
私たちは食べさせられているんですよね。
卵の殻の中に、化学物質が詰まって
いると言っても過言ではありません。
確かに、親鶏の採卵中の
抗生物質の使用は、
法律で禁止されています。
しかし、その期間以外は
使われているんですよね。
そうでなければ、鶏は簡単に
死んでしまうからです。
②餌の危険性
ケージ飼いは生産性を重視しています。
その為、餌に気を使っている
事は、ほとんどありません。
ケージ飼いの餌は
- 遺伝子組み換えとうもろこし
が大部分を占めます。
安く仕入れる事が出来るからです。
また、収穫後に散布される
「防カビ剤」の問題もあります。
さらに、卵をたくさん産ませる為
- ビタミン
- ミネラル
などの添加物も、人工的に
配合されているんですよね。
体に悪い物だらけなのです。
③卵の消毒
ケージ飼いの卵には「サルモネラ菌」が
付いている可能性が非常に高いです。
その為、合成洗剤や塩素で
出荷前に消毒されるんですよね。
サルモネラ (Salmonella) とは、グラム陰性 通性嫌気性桿菌の腸内細菌科の一属(サルモネラ属)に属する細菌のこと。主にヒトや動物の消化管に生息する腸内細菌の一種であり、その一部はヒトや動物に感染して病原性を示す。
この際、殻に備わっている
保護膜が洗い流されます。
すると、菌が卵の中に入る
可能性が高まるんですよね。
さらに、合成洗剤や塩素が
卵の中に染み込む心配もあります。
健康には間違いなく悪いです。
操作される卵の賞味期限
卵の賞味期限は、産卵日とは
無関係に「卵をパックした日」を
を基準に設定されます。
不思議には思った事は無いでしょうか?
鶏が1日に産む卵の量は、基本的に
大きく変化することはありません。
にも関わらず、卵の特売日には、
同じ賞味期限の卵が大量に陳列されます。
鮮度が低いんですよね。
卵は鮮度が落ちれば落ちる程、
サルモネラ菌が増殖する危険があります。
安全な卵の見極め方
①平飼いで育てられたものを買う
のびのびと育てられているので、
鶏が健康に育ちます。
そのため抗生物質などを
使う必要が無いんですよね。
健康的で栄養価の
高い卵が産まれます。
②餌に気を使われているかどうか
同じ鶏の卵でも、食べている餌で
卵の品質は大きく変化します。
- 防カビ剤不使用
- 遺伝子組み換え作物不使用
の物を、選ぶ様にしましょう。
③合成洗剤で洗われていないもの
平飼いの場合、洗浄する可能性は
低いですが、一応確認して下さい。
④有精卵であること
鶏を自然に近い状態で
育てているという証拠です。
また、特殊な成分を人工的に
添加していないかも確認しましょう。
おすすめの卵の紹介
これまでの話をまとめると
- 平飼いで育てられたもの
- 餌に気を使われている物
- 合成洗剤で洗われていない物
- 有精卵であること
の4つのポイントがありましたよね。
これを踏まえたうえで、
おすすめの卵を紹介します。
迷ったら、とりあえず
これを買えば大丈夫です。
餌にも気を使われています。
「市販の卵を食べると調子が悪くなる」
という人も、安心だと思います。
赤玉と白玉の栄養の違いは無い
多くの人が勘違いしている事です。
「赤の方が高級」という
イメージがあるのでしょう。
なので、卵を買う時、殻の色で
選ぶ意味は全くありません。
①卵の色の違いについて
色が違うのは、鶏の
種類が違うからです。
- ジュリア、ジュリアライト
恐らく、日本で一番メジャーな鶏です。
少ない量の餌でも、美味しい
白い卵が産めます。
- ボリスブラウン
アメリカ産の鶏です。
ジュリアより、餌を
食べる量が多いです。
赤い卵を産みます。
ちなみにですが、赤色の卵にも
色の濃い卵と薄い卵があります。
それは、生活環境の違い
によるものです。
- 明るい場素で育つ→薄い赤色
- 暗い場所で育つ →濃い赤色
これは、外敵から卵を
守るための工夫です。
例えば、暗い中に白い卵が
あったら、目立ちますよね。
それ防ぐ為に、鶏の生活環境に
応じて、卵の色が変化するのです。
②値段の違いについて
一般的に、赤い卵の方が
値段が高い傾向にあります。
これも「赤い卵は高級」という
イメージに繋がっているのでしょう。
餌代の問題だと思います。
良い餌を食べさせている
場合には値段が上がります。
また、多少高くても
売れると判断されている
のかもしれませんね。